心を育てるカトリック教育

カトリックが伝える神の姿は三位一体の神。父と子と聖霊という異なるペルソナが交わりのうちに存在している神です。

聖書は、人間が神の似姿として創られたと伝えています。
これは、神が交わりのうちに在るように「隣人とのかかわりの中で生きること」が人間本来の生き方であることを教えるものです。

カトリックの中心にあるのは「互いに愛し合うこと」「神と隣人を愛すること」という言葉。
人は一人で生きているのではなく、隣人との分かち合いを通して、自分自身を築きあげていきます。
これは、『子どもたちが「友だちとのかかわり」を通して成長していくこと』…と言い換えることができるでしょう。

吉田マリア幼稚園は、このようなカトリックの世界における人間観を、教育の拠り所としています。


生きる力を育てるモンテッソーリ教育

それぞれの発達段階にある子どもたちにふさわしい環境や教具が整えられ、子どもたちが自由に選んで、繰り返しかかわる中で「子どもが自ら成長していく教育」それがモンテッソーリ教育です。

ー活動のサイクルと心の成長ー

人間の心がひとまわり大きく成長するときはたいてい次の4つのステップを踏みしめたときです。

①自分の自由意志で選ぶ→
②選んだものに繰り返しかかわる→
③かかわったことに困難が生じても投げ出さないで全力で取り組む→
④全力を尽くし、乗り越え、やりとげる。

この過程を踏みしめると、内面から安定し、調和が取れ、積極的になり、親切になり、素直になるなど、奥深いところにあった「善さ」があふれてきます。

吉田マリア幼稚園の生活及び活動のすべてに、このモンテッソーリ教育の精神と方法が活かされています。


健やかな育ちを支える自然とのふれあい

文部科学省がまとめた答申によると「今の幼児は、間接的な情報の氾濫の中で生活しているが、具体的生活体験が乏しく、そのために「生きる力」が弱まってきている」ことが指摘されています。

吉田マリア幼稚園では、季節の生き物や草花に触れる園外保育をはじめ、幼稚園の畑でじゃがいもや二十日大根、トマト、きゅうり、とうもろこし、さつまいもなど、いろいろな野菜の栽培を行うなど、自然体験、具体的な生活体験の機会を取り入れています。
またこのような体験を通して、神さまが創られた自然とふれあい、たくさんの不思議と出会っている子どもたちです。

幼児期の子どもたちは、自分の内なる欲求によって、自分の体を目的に向かって動かすことを習得する時期にいます。
全力で体を動かす、バランスを取る、腕を使う、指先を使う…など、日々の生活の中で、十分に体験できるように心がけています。